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暗渠作り

sathoshikawa

暗渠(あんきょ)排水設備の無い圃場に、暗渠を作ろう。

昨年、そんな声が上がりました。


そして先月(2月)下旬、今がそのタイミングということで、経験者主導の元、暗渠作りを行うことになったのです。


↑ マスターノブ氏のノブ・ノートより
↑ マスターノブ氏のノブ・ノートより

上の図は今回の暗渠作りを提案した、マスターノブ氏によるもので、赤線が暗渠排水管を設置する場所のイメージです。


暗渠があると、土中に染み込んだ水が排水路に向かって排出されるので、雨の後でも短期間で土を乾かすことができます。

(水を溜める際は、排水管に栓をします)


土が乾けばトラクターやコンバインを使った作業ができるので、とても便利。


私は水稲で水管理をしていながらこれまで暗渠作りは見たことがないので、この作業も参加したかったのですが、別作業を担当していたのでタイミングが合わず。

今回は主に聞いた話を纏めました。


作業をした圃場は1箇所で、年によって田んぼにしたり、畑として使ったりしています。面積は9反。


↑ コルゲート管
↑ コルゲート管
   ↑ 排水路から溝を掘る      〈Photo by Master Nobu〉
   ↑ 排水路から溝を掘る      〈Photo by Master Nobu〉

先ずは小型バックホーで『コルゲート排水管(corrugated drain pipe)』を埋設するための溝を掘ります。コルゲート管は波状の凸凹があり、曲げやすいので、使う前は上の写真のように巻いて保管しています。


管には細かい穴が全面にあり、土中の水が流れ込む仕組みです。


この圃場は土が固く、バックホーで掘るのは苦労したそうです。そのため、少し浅めの溝になったとか。


↑ 排水側から先へ掘り進んだ溝
↑ 排水側から先へ掘り進んだ溝

↑ 溝にコルゲート管を置く
↑ 溝にコルゲート管を置く

↑ 籾殻を溝に流し込む
↑ 籾殻を溝に流し込む
↑ 土を被せて埋め固める                                    〈Photo by Master Nobu〉
↑ 土を被せて埋め固める 〈Photo by Master Nobu〉
     ↑ ブルドーザーも出動      〈Photo by Master Nobu〉
     ↑ ブルドーザーも出動      〈Photo by Master Nobu〉

溝を掘ったらそこに乾いた籾殻を入れて、コルゲート管を設置。さらに上から籾殻と土を被せていきます。

籾殻は埋めた管が割れないよう、クッションの役割をします。


↑ マスターノブ氏のノブ・ノートより
↑ マスターノブ氏のノブ・ノートより

↑ 3方向の管を纏めて
↑ 3方向の管を纏めて
↑ 土嚢を重ね入れて、土を被せて完成
↑ 土嚢を重ね入れて、土を被せて完成

乾いた籾殻をダンプで運び入れた際は風で籾殻が散ってしまい、籾殻まみれになったスタッフもいたとか。他にも色々と苦労があり、既に来季のために改善案も練っているそうです。


兎にも角にも、3〜4日掛けて暗渠排水管を埋めて、排水路に水が流れ出るように整えました。


↑ 右側が排水路
↑ 右側が排水路

効果はバッチリで、雨の翌日、どんどんと土が乾いていく様を見て驚きました。

いつもは水溜まりになって、何日も乾かなかったので、えらい違いです。


とても効果的なので、来季も少しずつ、暗渠作りや修理をしようと盛り上がったのでした。


それではまた、次回に!


※〈Photo by Master Nobu〉とある写真は、暗渠作りもマスターすると奮闘した、マスターノブ氏による撮影です。

 
 
 

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