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春の小麦防除

3月初旬から約1ヶ月掛けて、2回目の小麦防除を行ないました。


昨年散布したのは、麦用除草剤『リベレーターフロアブル』です。


散布後、一定期間効果が持続する特徴があるのですが、その効果も切れているであろう3月初旬時点でも、雑草はほぼ見当たりませんでした。

今年は雑草が抑えられているのかな?などと思いながら2nd防除の開幕。


今回は『バサグラン液剤』という、広葉雑草に効果的な除草剤を使用しました。

雑草の発生揃期から3葉期前後に散布することが推奨されています。


広葉雑草と言っても色々ありますが、畑の周りには『菜の花』がとにかく多く、畑にも侵食してきます。

これを防ぐことがメインの目的です。



就農以前の私は、休日にカメラを持って散歩に出掛けるのが趣味のひとつで、菜の花も好んで撮影していたことを思い出します。


そんなわけで少し複雑な気持ちもありますが、柏染谷農場での最初の年に、畑に生えた菜の花をこれでもかと言うほど引き抜いたことを考えると…。やはり、小麦畑を花畑にはできません。


さて。約6町歩(ちょうぶ)の畑が3枚。これが最初に対応した圃場です。


1町歩の広さは約100m×100mで、約1ha(ヘクタール)。正しくは9917.4平方メートルで、3000坪相当…。



広さのイメージが分かりづらいと思うので、東京ドームの広さを参考にすると、約4町7反(1反は1町の10分の1)です。

ドームより広いのか。改めて広い畑だなぁ、と実感します。


少し畑を歩いて確認したところ、一斉に雑草が芽吹いてきたところでした。

バサグランを散布するには良いタイミング。


朝は風が弱いことが多いので、『ブームスプレーヤー』での薬液散布は出来るだけ早い時間に始めたいところです。

風が強くなると、散布した瞬間に霧状の薬液が吹き飛ばされてしまいます。



しかし早朝は寒さでノズルや、薬液を送る管が凍結していたり、畑に霜が降りる日もあります。こうなると、太陽が温めてくれるのを待つばかり。


液剤は水に流れると効果を発揮しません。防除対象の雑草から霜が消えたことを確認して、ようやく作業開始。


薬剤は高価ですし、無駄なく散布する必要があります。スピードも重要。日にちが経てば雑草は防除も効かないほどに成長してしまうでしょう。


私もその認識で取り組んだのですが、今年は雨風の影響で防除ができなかったり、中断せざるを得ない日が多く、予想以上に日数が掛かってしまいました。


その後は他の作業の合間や天候を見て、1町5反クラスの畑13枚の防除を行いました。こちらもスローペースだったなぁ…。



小麦は成長を続けて出穂し、穂揃いした畑もあります。

防除効果は私が見る限り、ほぼ問題ない結果でした。


この後は先輩にバトンタッチ。殺菌の薬剤を撒く予定です。


今回はこの辺で。また!

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乾直

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