都心から30km余り、東京の通勤圏内で都市化が進む千葉県柏市の郊外にあります。
米145ha(みらい農場含む)ジャガイモ2ha、小麦30ha、大豆22haのほか、
飼料用米の栽培も行い、ラジコンヘリの利用や、GPS田植機の導入など近代的な農業とともに、
消費者による「米クラブ」の活動や、保育園、小中学生の米づくり体験など、幅広い生産者と消費者の交流事業を始めた。
●機械施設
トラクター7台
田植機8条2台
コンバイン6条3台
汎用コンバイン1台
トラック2t 3台
フォークリフト2台
籾すり機6インチ
乾燥機70石4基
精米施設
籾乾燥貯蔵施設
育苗ハウス10棟
米倉庫
【関連会社】
(有)アグリプラス 農産物直売所【かしわで】および農家レストランを運営する法人
(有)柏みらい農場 河川敷の休耕地を農地に復活させ、米麦・野菜を経営する法人
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一般のお客様・メディア関係者・各公的機関・視察研修・栽培管理に関することなど
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『安全な食への取り組み! 』 2016.09.01
『地域を元気に、 明るい農業を目指して!』 2018.04.01
~食を通して日本の将来を考える~ 株式会社 柏染谷農場 染谷茂
活動の概要
昭和43 年に就農。46 年農外へ就職し、49 年に再就農。
利根遊水池において、水田営農を展開。
借地+作業受託を核に規模拡大を図り、現在水稲79ha と作業受託(水稲) 76ha、小麦、大豆、馬鈴薯等の栽培を行う。
日本の農業に危機感を抱き、消費者の食・農業への理解が不可欠との思いで、柏染谷農場での消費者交流活動を始める。
平成15 年には、休耕地( 108ha) の有効利用を図るべく「(有)柏みらい農場」と「(株) アグリプラス」を立ち上げ
翌年5 月農産物直売所「かしわで」をオープンし、直売活動で地域の農業を活性化すると
ともに農家からの情報発信と食農教育を始める。
千葉県指導農業士、柏市農業委員、株式会社アグリプラス・有限会社柏みらい農場代表
1 、就農、そして米つくり
・農家の長男だから > 高校卒業後就農
・他産業に就職( 国道1 6 号線の開通、工業団地の進出、減反政策の始まり)
・3 年半後再就農(自ら職業として選び、自分の生き方としての農業)
・日本人の主食である米をつくる誇り
2 、日本の農業の現状
・一部の評論家が農業叩き、農業が日本経済・社会の悪者とする > 世論づくり
・自動車、家電等工業製品の輸出の外圧を農産物輸入ですりかえる
・中国産ネギ、椎茸、い草の輸入による日本の農家のダメージ
・夢・魅力のない、誇りのもてない農業に若者の農業離れ
3 、柏染谷農場の取り組み
・米を中心に規模拡大
・作物の生育や作業状況の報告と、農業の問題点と現状を訴え、お客さんの農
業への理解を求める「あぜみち便り」を発行する
・米づくり、じゃが芋掘りの体験通して > 市民、児童の農業を知るきっかけに
GPS 技術導入実証事業による農作業の安定化と魅力ある農業の推進
米クラプと小学生の米つくり体験
ラジヘリの肥料散布とGPS 田植機
4 、柏みらい農場の取り組み
・ゴルフ場の予定地として30 年間荒れていた上利根地区(108ha) を平成1 6 年
から農地復元の作業を始める。
・平成24 年に全ての圃場を耕地化し、米・小麦・馬鈴薯・大豆等の作付をする
3 0 年間荒廃していた農地を復元 2.5ha の圃場
復元前の上利根地区と耕起作業(平成16年) 刈取り作業
5 、直売所「かしわで」と地産地消の取り組み(身土不二)
・動機として輸入農産物から農業を守り、都市農業の一つの方向を探る(h.12.12)
・消費者の利益「安全・安心・安い・豊富・楽しい」を第ーに考える
・情報の受発信基地消費者に農業の理解を求め、消費者のニーズを知る
・学校給食への取り組み(かしわで、柏みらい農場)
・後継者の育成と女性(嫁さん)の生きがいの場づくり > 地域の活性化
・食文化、食育等の情報をいかに多く発信し続けるか
・柏の農業がこれから10 年20 年と元気に続けられることが一番の目的
・農家レストラン「さんち家」2016 年6 月オープン
店内の様子と「かしわで田んぼ」の田植 農家レストラン「さんち家」
6 、消費者に知ってもらいたいこと農家にできる食育?
・国として大事なことは国防と食防と聞く。自給率39 %の先進国?(食防)
・日本の農地456万ha 輸入食料が必要とする外国の農地1200万ha → 2.5倍
・近い将来食糧難が? 農地の砂漠化、人口増、中国・インドの食生活の変化
・輸入農産物に頼っていて良いのだろうか。いつまでも外貨が豊富にあるか?
・農業就業人口290 万人、65歳以上が6割を超える > 10年後は?
・農地の荒廃化、まだまだ続く農家の米離れ、農業離れ